戦後の日本において、核家族化(表1)や未婚者の増加(表2)、都市への人口集中(表3)が問題となってきている。それらの影響によって、明治初期から主流となってきた家族墓は減少傾向にあり、個人墓(こじんぼ)や夫婦墓(ふうふぼ)などが注目されている。平成に入ると、お墓を持たないという選択をする人が増加し、散骨や海洋葬など新しい供養の様式が生まれてきている。2016年実施の「第6回お墓の消費者全国実態調査」において、2016年購入されたお墓の形態は和型ではなく洋型が過半数を占めている(表4)。また、デザイン墓や、樹木葬などの需要があることも確認できる。 お墓の形状だけではなく、埋葬方法も含め、多様な選択肢が存在している中で私たちにとっての墓地・お墓の意義・目的が何であったかを探ることで、私たちや未来を支える子孫にとってのお墓のあり方を考え直す必要があると考える。

